リビングは家で最も広く利用される場所の一つで、私たちが日々最も多くの時間を過ごす場所でもあります。リビングが整っていると、生活全体がより快適になります。
しかしながら、家族が様々な物を持ち込むため、リビングは散らかりがちです。この記事では、リビングが散らかる主な7つの原因と、それぞれに対する具体的な改善策を紹介します。
1.余分な家具の削減
リビングには、必要最小限の家具だけを置くようにしましょう。
使用中の家具を見直して、本当に必要なものだけを残します。
多くの家庭ではソファ、ローテーブル、テレビ、テレビ台が基本的な構成ですが、余計な椅子やサイドテーブルが増えることがよくあります。
多くの物を置くと本来のテーブルやソファの機能が低下し、結果として小テーブルを増やしてしまうことがあります。
収納家具や小物も多いと、視覚的に散らかって見える原因になります。
大型の家具が多いと、空間が圧迫され、少しの物でも散らかったように見えることがあります。
家具の配置を見直すのは面倒かもしれませんが、リビングの快適性には大きく影響します。
2.床の整理
床に物を置く習慣があると、リビングがすぐに乱雑に見えてしまいます。
おもちゃ、雑誌、洗濯物、衣服、バッグ、新しく購入した商品など、床に置かれがちな物は速やかに片付け、それぞれの定位置に戻しましょう。
床は本来収納場所ではなく、物を置いても生活が便利になるわけではありません。
床に物を置く習慣は生活慣習に直結していますので、意識を変えることが大切です。
すでに床に散らばっている物は拾い集め、今日から寝る前にリビングの床をきれいにする習慣をつけましょう。
3.平面の整理
平面とは、テーブルやソファの上面を指します。
収納スペースが足りなくなると、多くの人がこれらの平面に物を置くことが増えます。
特にコーヒーテーブルは、リビングの中心に位置して目立つため、物を多く置かないよう注意が必要です。
「テーブルに置いておくと手が届きやすい」と思うかもしれませんが、視覚的に乱雑に見えがちなので、置く物は控えめにしましょう。
昼間は使用するものでも、夜には片付けるようにしてください。
私の場合、リビングが狭いのでコーヒーテーブルは持っておらず、サイドテーブルを利用しています。使わない時はソファの下に足を収めるなど、場所をとらないようにしています。
特に一人暮らしの場合、コーヒーテーブルのサイズを小さくすることで、無用に物を置くことを避けられます。物を置くスペースが限られると、必要ない物を置くのを自然と控えるようになります。
4.壁の装飾の適正化
壁に絵画、カレンダー、ポスター、時計、壁掛け収納などを多く飾りすぎると、部屋が混雑して見えがちです。
壁の装飾は個性を表現する手段ですが、空いているからと言って必ずしも何かを掛ける必要はありません。
飾りすぎは視覚的な混乱を招くことが多いので、「少し寂しいかな」と感じる程度で抑えるのがおすすめです。
本当に価値があって、無ければ生活の質が下がると感じるものだけを選びましょう。
日常的に使用する時計やカレンダーなどの必需品はそのままにし、それ以外のアイテムは控えめにすることを考えてみてください。
5.プラントの配置バランス
観葉植物はインテリアに色彩を加え、リラックス効果をもたらします。
多くの植物は空気を浄化する効果も持っており、育てる楽しさもあります。
しかし、植物を多く置きすぎると、部屋が散らかって見えたり、かえってストレスを感じる原因となることがあります。
特に大きな葉を持つ植物や、床に直接置くタイプのプラントが多い場合、空間が狭くなり通路を塞ぐこともあります。
何かを置く時は、「もっと快適な空間を作りたい」「おしゃれにしたい」という意図を持ちますが、その目的が本当に達成されているかを自分自身に問い直してみることが大切です。
部屋の写真を撮って客観的に見てみると、プラントが予想以上に増えていることが分かるかもしれません。
6.色彩の多用について
リビングに多くの色を使用すると、その部屋が落ち着きにくくなることがあります。
色とりどりの家具や装飾品を多用すると、色同士が衝突し統一感を損ねるためです。
カラフルな部屋も魅力的ですが、色を調和させた方がよりリラックスできる空間になることが多いです。
部屋の色彩テーマやパレットを設定し、それに沿ったアイテムを選ぶことがおすすめです。
例えば、私の部屋では壁を白、床を薄いグレーにして、白や黒、グレーの家具を選んでいます。モノトーンは他の色とも調和しやすく、部屋全体のテーマカラーとして最適です。
7.収納家具の過剰利用
収納家具、例えば棚やマガジンラックに物を詰め込みすぎると、視覚的にごちゃごちゃして見えることがあります。
テーブルの下に収納スペースがあると便利に思えますが、収納が多くなると物も増えがちです。
物を少なくして部屋をスッキリさせることで、よりシンプルな生活が送れるようになります。
不必要な物を減らすことで、収納家具に依存することなく整理整頓を保つことが大切です。
番外:リビングを散らかすその他の原因
・放置された食器やペットボトル
・ソファに多すぎるクッションやブランケット
・散乱した電源コード
・不要なスリッパ
・整理されていないプロジェクトやデジタルガジェット
・積み上がった紙類
・使用されていない運動器具やマット
・窓際の飾り物
・家族の部屋にあるべきもの
まとめ
リビングは家の中心であり、この部屋が整頓されていると、生活全体が快適になります。
物が多すぎると散乱の主な原因となります。
家具の配置を見直すのは大変ですが、不要な物を処分することから始めて、本当に必要なものだけを持つことが大切です。
物を減らすことで、新しい家具の配置や生活スタイルの見直しがしやすくなります。
リビングは家族全員が使用する場所なので、皆で片付けを行い、適切なルールを設けることが効果的です。