日常生活で感じる小さなイライラが積み重なると、大きなストレスに変わることもあります。
生活をシンプルにすることで、これらのストレスを軽減し、心と体に余裕を持たせることができます。
この記事では、日々よく遭遇する小さなストレスを5つ挙げ、シンプルな生活を通じてそれらをどう解消するかを提案します。
1. 探し物が見つからない
必要なものがすぐに見つからないと、イライラが募ります。
例えば、鍵、スマートフォン、財布、リモコン、はさみ、ブラシ、メガネ、イヤホン、充電器、書類などがそれにあたります。
「必要な時に限って見つからない」というのは、多くの人が経験することでしょう。
定位置の設定
物を探す時間を減らす最も効果的な方法は、各アイテムに定位置を設定することです。
これは基本的なことですが、なぜ実行できないのでしょうか？
それは、持ち物が多すぎるからです。
使用していないアイテムは思い切って処分し、普段使わないものは日常的に使うアイテムと同じ場所に置かないようにしましょう。
そして、それぞれのアイテムにしっかりと定位置を決めてください。
日用品で小さいものは、トレーやボックスを使って整理すると良いでしょう。
私の場合、日用品を整理するためにIKEAで購入したワゴンを使っています。
2.物が取り出しにくい
物があるべき場所にあっても、取り出しにくいとストレスがたまります。
たとえば、キッチンの引き出しに道具が満載の場合、目的のアイテムがすぐに手に入らないことがあります。
バッグに物を詰め込んでしまうと、必要な時に財布をすぐに取り出すことが困難になります。
若い頃はバックパックを頻繁に使っていて、支払いの際に財布がバッグの奥に埋もれてしまい、地面に座って必死に探さなければならないこともありました。
また、クローゼットに服が詰まっていると、着たい服が奥に押し込まれ、しわくちゃになってしまうことにがっかりすることもあります。
物を詰め込まない
物が溢れて取り出しにくい場合は、持ち物を減らすことが解決策です。
まずは、実際に使用するアイテムだけを保管するようにしましょう。
使わないアイテムは片付けてしまうことが大切です。
「どこに収納すればいいのか」と悩むかもしれませんが、まずは使用していないものから整理し、収納スペースを確保してください。
不要なものを整理することで、収納スペースは広がります。
道具を整理する際は、同じ種類のアイテムが複数ある場合でも、最も頻繁に使うものだけを手元に置くことをおすすめします。
複数必要な場合はその数を絞ります。
衣類に関しても、着なくなった服は積極的に整理しましょう。
服の数が少なくても、工夫次第で多様なファッションを楽しむことができます。これにより、服を有効活用し、時間やコストの節約にもつながります。
手放すことに抵抗がある場合は、季節外れの服や最近着ていない服から整理するのが良いでしょう。服を他人に譲る、リサイクルすることで新しい価値を見出し、罪悪感を軽減することができます。
3.物があちこちに散らばる
物があちこちに散らばると、視覚的な騒音となり、ストレスの原因になります。
例えば、アイロンをかけていない洗濯物が部屋の隅に長く残っていることや、リビングの床に何ヶ月も放置されている子供のおもちゃ、読む予定の新聞や雑誌が積み重なっていること、コスメが自分の部屋からリビングに溢れている状況などがあります。
毎日のリセット
物が散らかるのを防ぐ最良の方法は、毎日のリセットを心がけることです。
その日に使ったものは、その日のうちに片づける習慣を身につけましょう。
物が多すぎると、以下のようなアイテムが目につくことがあります：
・長期間放置されているもの
・購入後そのままになっているもの
・その存在理由が不明なもの
・いつの間にか増えているもの
・何のためにあるのかすぐに思い出せないもの
最適な解決策は、毎日の見直しを行い、不要なものは処分することです。
関係のない場所にあるものは元の場所に戻し、残りは適切に収納するか処分することが重要です。
おもちゃやコスメ、衣類など、定期的に見直しを行い、使用しないアイテムは処分しましょう。
4.部屋に物が溜まっていく
散らかってはいないものの、部屋に物が溜まっていくこともストレスの原因です。例えば、郵便物、書類、本、使っていないコスメや衣類、レシートなどがこれに該当します。
物が蓄積すると、以下のような感情が生じます：
・圧迫感や重圧感
狭い空間に物が増えていくと、息苦しさを感じることがあります。
・視覚的騒音
物のごちゃごちゃが見た目のイライラを引き起こします。
・不安
「早く片付けなければ」という焦りや「きれいにしなければ」というプレッシャーがあります。
・罪悪感
未使用のものや使い切れなかったものを見ると、「無駄遣いした」と感じることがあります。
・管理できないという無力感
自分の持ち物や空間を適切に管理できないと感じ、自信を失うことがあります。
物を無闇に増やさない
物が積もる主な原因は、不必要なものを家に入れすぎることです。
必要ないものは買わない、もらわないようにしましょう。
買い物の誘惑に負けそうになったら、他の行動に切り替える工夫をしましょう。
家に持ち込んだものは、最後まで使い切ることを心がけてください。
「いつか使う」と思っているアイテムには、具体的な使用予定を立て、ストック品も定期的に消費し、新たなものを買い足す前に使い切ることが重要です。
5.毎日の家事や仕事で終わりが見えない
毎日の家事や仕事で終わりが見えないと感じることはありませんか？整理、掃除、洗濯、料理、メール対応など、終わりが見えない連続したタスクが私たちを疲れさせます。
これらは日々必要な作業で、一つが終わるとすぐ次のタスクが待っています。この繰り返しは、終わりがないという感覚を与え、ストレスを増大させます。
タスクを削減する
継続的なタスクのストレスを軽減するには、タスクの数を減らすことが効果的です。
全てを完遂しようとすると疲れてしまうため、「今日はこれだけを完成させればいい」という目標を設定することで、負担を減らすことができます。
私自身も、毎日の主要なタスクを最大3つに絞るようにしています。
まず、本当に必要ないタスクを見つけて削除します。
その後、残ったタスクに優先順位をつけて取り組みます。
完璧を求めず、「それなり」でも良いという心の持ち方を取り入れることが重要です。
まとめ
この記事で紹介したように、タスクを減らすことが日々のストレスを軽減する直接的な方法です。
シンプルな生活は、物理的なものだけでなく、精神的な負担も減らします。
ミニマリストを目指さなくても、不要なものを処分するだけで、自分や家族の生活は改善されます。
たとえば、朝15分だけ不要品を片付けたり、夜には必ずキッチンのテーブルをきれいにするなど、小さな習慣から始めることができます。
こうした小さな行動が積み重なることで、精神的な余裕が生まれ、行動の動機づけが強化されます。
この記事を読んだら、早速クローゼットや引き出しを一箇所選んで、そこにある不要なものを10分間だけ捨ててみましょう。これだけで気持ちがすっきりし、次のステップに進むためのモチベーションが湧いてきます。