2025年開催中の大阪・関西万博。万博に出かける予定の方は、チケットの準備や見たいパビリオンのチェックにワクワクしている方も多いのではないでしょうか。けれど、意外と見落とされがちなのが「入場時の手荷物検査」の存在です。
実はこの検査、空港レベルの厳しさとも言われるほど徹底されており、ほんのちょっとした準備不足が、当日の入場トラブルやストレスにつながることも。せっかくの特別な1日を台無しにしないためには、事前に検査の流れや注意点を把握し、しっかり備えておくことが欠かせません。
この記事では、手荷物検査でつまずかないための具体的なポイントや、持ち込みNGアイテム、スムーズに入場するためのコツなどをわかりやすく解説します。安心して万博を楽しむために、ぜひ出発前のチェックリストとしてご活用ください。
なぜこんなに厳しい?万博の手荷物検査の背景と目的
大阪・関西万博2025では、来場者の安全を守るため、入場時の手荷物検査が非常に厳格に行われます。その厳しさは、まるで空港のセキュリティチェックのようだと表現されるほどです。これは、会場内でのトラブルや危険物の持ち込みを未然に防ぐための措置であり、すべての来場者が安心してイベントを楽しむために必要不可欠なプロセスです。
世界中から多くの人が訪れる万博は、単なる国内イベントではありません。各国の要人や政府関係者、海外のメディア関係者なども多数来場することが予想されており、国際的な注目度が非常に高いイベントです。そのため、警備体制も国際基準に準拠したレベルに引き上げられています。
手荷物検査では、来場者の荷物をX線検査機に通し、中身を詳細に確認します。加えて、金属探知ゲートも通過する必要があり、ポケットの中の物はすべてトレーに出す必要があります。ジャケットや帽子なども検査対象となる場合があり、電子機器や飲み物も取り出して検査に備えなければなりません。
このように厳しい検査は、「面倒」「時間がかかる」と感じるかもしれませんが、それだけ来場者の安全が重視されている証です。あらかじめ検査の流れを理解し、余裕をもって対応できるよう準備しておくことで、ストレスなく快適にイベントを楽しめるようになります。
入場トラブルを防ぐ!検査時につまずきやすいポイントと対策
せっかく時間を指定してチケットを予約したのに、会場で並ばされてしまったという声は少なくありません。万博では「予約時間=検査時間」ではないため、実際には到着順に検査を受けることになります。つまり、早く着いても時間前だと並べず、遅れてもスムーズに入れるとは限らないのです。
また、QRコードが読み取れない、スマートフォンの画面が暗すぎる、バッテリーが切れてしまったなどのトラブルは非常によくあります。顔認証が必要な通期パスでは、マスクをしたままだと認証に失敗してしまうため、列に並んでいる間にマスクを外す準備をしておくことが大切です。
このようなトラブルは、少しの工夫で避けることが可能です。QRコードはスクリーンショットで保存し、フォルダの中にすぐ取り出せる状態で用意しておくか、紙に印刷して持参するのも良いでしょう。スマホの電池切れに備えて、モバイルバッテリーを持っておくことも重要です。
また、帽子やアクセサリー、金属製のベルトなどは、金属探知機に引っかかる原因となるため、シンプルな服装を心がけるのも有効な対策です。こうした準備を事前に整えておくことで、検査場でのストレスや混乱を最小限に抑えられます。
スムーズな入場のために準備しておくこと
手荷物検査をスムーズに通過するためには、あらかじめ検査の流れをシミュレーションしておくことが大切です。
まず、荷物は最小限にとどめ、必要なものをすぐに取り出せるように整理しておきましょう。特に検査対象になりやすいスマートフォン、モバイルバッテリー、水筒などは、バッグの外ポケットに入れるなどして、すぐにトレーに出せるようにしておくと便利です。
QRコードの提示は入場時に必須です。スマートフォンの画面が割れている、輝度が低い、アプリが開かないといったトラブルに備えて、QRコードのスクリーンショットを保存しておきましょう。また、紙に印刷して持っていくと、スマホのバッテリーが切れたときにも安心です。
列に並んでいる間に、ポケットの中の物をすべて出してトレーに置く準備をしておくと、検査時に慌てることなくスムーズに対応できます。上着や帽子も、脱いで手に持つかバッグに入れておくとよいでしょう。こうした準備は数分の手間ですが、入場のストレスを大きく減らしてくれます。
持ち込みNGアイテムまとめ|うっかり違反を防ぐには?
万博では安全管理の観点から、さまざまな持ち込み禁止アイテムが定められています。まず、キャリーケースやカートなどの大型荷物は、サイズに関わらず持ち込み禁止です。うっかり持っていってしまうと、入場ゲートで引き返さなければならないだけでなく、近くの手荷物預かり所に預ける場合でも高額な料金(1万円程度)が発生します。
スプレー缶や刃物類、高圧ガスボンベ、ドローン、ラジコン、拡声器、自撮り棒、大型三脚なども禁止アイテムに含まれています。特に注意したいのは、旅行用の小型ハサミや爪切り、眉用はさみなど、一見して危険ではないものでも、没収の対象になる可能性がある点です。
また、ペットや観葉植物などの生き物も原則持ち込み禁止(補助犬を除く)となっています。公式サイトには詳しい持ち込み制限リストが掲載されているので、事前に確認しておくと安心です。持ち物は「必要最低限」を基本に、禁止物をチェックしてからパッキングすることをおすすめします。
同行者別チェックポイント|子連れ・シニア・グループでの工夫
家族連れや高齢者、友人グループなど、同行者のタイプによって気をつけるポイントは異なります。たとえば子どもと一緒に来場する場合、ベビーカーは会場内への持ち込みが可能ですが、荷物が多すぎると検査に時間がかかるため、荷物は大人が分担して持つようにしましょう。
高齢者を伴う場合、会場内の移動や待ち時間が負担になることがあるため、こまめに休憩を挟めるように休憩スペースの場所を事前にチェックしておくと安心です。熱中症や脱水症状にも注意し、飲み物や日よけアイテムも忘れずに。
グループでの来場時には、チケットやQRコードの管理、モバイルバッテリーの貸し借り、荷物の分担など、事前に役割を決めておくとスムーズです。誰かひとりがトラブルに巻き込まれても、他のメンバーがフォローできるようにしておくと安心です。
当日を快適に!あると便利な持ち物&おすすめアイテム
万博会場はとにかく広大です。1日で歩く距離が10kmを超えることも珍しくないため、快適に過ごすための持ち物選びはとても重要です。スマートフォン、モバイルバッテリー、充電ケーブルは言うまでもなく必携です。バッテリー容量は10,000mAh以上あると安心ですが、複数端末を使う人は20,000mAhクラスが理想です。
キャッシュレス決済が基本となるため、スマホの決済アプリ(PayPay、楽天ペイなど)だけでなく、交通系ICカードやクレジットカードも準備しておくと安心です。通信障害やアプリの不具合を考慮し、物理カードを1枚持っておくと、トラブル時の救世主になります。
靴は履き慣れたスニーカーやウォーキングシューズがベスト。服装は通気性と動きやすさを重視し、夏場は帽子やサングラス、薄手の長袖などで日差し対策を。ネッククーラー、冷却タオル、携帯扇風機などの暑さ対策グッズもおすすめです。
さらに、軽食(エネルギーバー・おにぎりなど)、紙の会場マップ、折りたたみ椅子、ウェットティッシュ、常備薬、虫よけスプレー、ゴミ袋など、“あったら便利”なアイテムも忘れずに。会場でのちょっとした不便が減ることで、1日がより快適になります。
まとめ|事前準備が最高の1日をつくる
大阪・関西万博を心から楽しむには、当日の行動だけでなく、事前の準備こそが鍵を握ります。手荷物検査の仕組みや混雑状況、持ち込みNGアイテムなどを把握しておくことで、現地で慌てることがなくなります。
また、自分の荷物だけでなく、同行者の状況に応じた配慮や、トラブルへの備えも重要です。スマホや決済手段、暑さ・寒さへの対策など、1つひとつの工夫が快適な時間につながります。
心に余裕を持って過ごせるよう、準備こそが最大のポイント。この記事を参考に、今から少しずつ準備を整え、未来の祭典を存分に楽しんでください。