家中が不用品であふれていると、掃除を始めるのが一苦労ですよね。特に、どこから手をつければいいのか迷ってしまうこともあります。
そんな時に役立つ、効果的に片付けを始めるべき場所を紹介します。これらの場所は比較的片付けやすく、すぐに成果を感じることができるため、継続して整理しやすくなります。
1. 散乱しているものが多い場所
特に散らかって目立つ場所や、物が溢れているスペースから片付けを始めることをお勧めします。以下の理由からです。
・視覚的および心理的にストレスを感じているため
・物が多く、手軽に処理できるため
・少しの片付けで、効果が直接的に感じられるため
実は、家全体が不用品で満たされているわけではなく、ほとんどの不用品は特定のエリアに集中しています。そのエリアを整理することで、他の場所が少々乱れていても生活がずっと快適になります。
片付けを進めることで目に見える成果が得られ、やる気を持続させることができます。一番整理が困難だった場所を整えると、「これができたから他もできる」と自信がわき、断捨離をさらに進める動機になります。
2.活動ルートの整理
活動ルートとは、家の中で移動する際の通路のことです。この通路の整理は、優先して行うべき作業の一つであり、これがスムーズでないと、家の外へ不要な物を運び出す作業が難しくなってしまいます。
特に重要な活動ルートは次の二つです:
1)家事ルート
日常的に家事を行う際の移動経路です。特に狭い住空間では、生活空間そのものが移動経路となることがあります。
2)移動ルート
寝室や個人の部屋から玄関までの経路です。通勤、通学、その他外出の際に特に使用され、朝の忙しい時間にはスムーズな移動が必要です。これが滞ると、ストレスを感じる原因になります。
これに加え、断捨離を効率的に進めるためのもう一つの重要なルートを設定することを推奨します:
3)断捨離ルート
これは、家の中から不用品を外へ運び出す際に使用する経路です。このルートを計画することで、不用品を一時的に置くスペースの必要性に気づき、整理や処分の計画を立てるための第一歩となります。適切なスペースとしては、床の一角や大きなテーブルが考えられます。
また、フリマアプリを利用して不用品を売る場合は、「フリマアプリ動線」も考慮すると良いでしょう。これは、商品を出品しやすい環境を整え、発送作業がスムーズに行えるよう梱包資材を整理することを含みます。
3.日常で最も使用するエリアの整理
日々の生活で頻繁に利用する場所は、整理整頓を最優先すべきエリアです。
私たちが普段多くの時間を過ごす場所は、キッチン、リビング、玄関、寝室、そしてバスルームなどです。これらの場所はしばしば多くの物で溢れかえりますが、ここを整理することの重要性を理解しましょう。
これらの場所を効率的に使うためには、物を適切に整理し、それが人間が使うべき空間として機能するようにする必要があります。
具体的には、毎日最初に目にする場所、朝夜に必ず通る廊下や階段(これは移動動線にも関連します)、玄関周辺、頻繁に使用するテーブルやキッチンカウンターなど、日常生活に大きな影響を与えるエリアを特定しましょう。
「この場所が散らかっていると重要な作業ができない」と感じる場所こそ、整理が必要なスペースです。
私の場合、ブログの記事を書くパソコンデスク、調理や食事をするキッチンカウンター、ダイニングテーブル、勉強や事務作業を行う寝室のデスクが特に重要なエリアです。あなたにとって重要なエリアはどこでしょうか?
これらの場所が整頓されていれば、日常生活がスムーズに進み、他の活動も効率よく行えるようになります。逆に、これらの場所に物が溢れていると、何をするにも障害となり、物を動かす手間が増え、時間の無駄遣いにつながり、精神的、肉体的な疲労が蓄積します。
日常的に使用するスペースを見直すことで、邪魔な物があることに気づくかもしれません。
引っ越し時に適当に置かれてそのままになっている物はよくありますが、重要な場所には物よりも「余白」が必要です。
4.ストレスの原因となる場所の整理
整理されていないことが原因でストレスを感じる場所や、特定の物が不快感を与えるエリア、見た目にも乱雑なスペースは、早急に整理すべき場所です。
例えば、ダイニングテーブルの上に積み上げられたチラシやカタログ、使用が困難になったほど物が積み上がったデスク、常に洗濯物で散らかっている部屋の一角などが、整理されていないことでストレスの原因となる典型的な場所です。
また、適切な収納が確保されていない和室の押し入れや、年月を経て劣化が進んだ感があるマンガやストック品が満載の棚も、見直しが必要です。
特定の物が原因で気が滅入る場所としては、使われていない楽器やスポーツ用品が放置されているスペース、長い間放置されている古い段ボール箱が積み重なっている押し入れなどがあります。
未完成のプロジェクトが散乱しているのも心理的な負担となります。未完成のDIY家具、ドールハウス、スクラップブック周りに散らばる写真やシール、接着剤などがそれに該当します。
未完成のアイテムは「早く完成させなければ」というプレッシャーを感じさせるため、これらを整理することが推奨されます。
もし現時点でプロジェクトを完了させることができない場合でも、次に取り組むときにすぐに始められるように整理しておくことで、放置されたプロジェクトを進行中のプロジェクトに変えることができます。
5.感情的に手放しやすいアイテム
感情的に手放しやすいものとは、簡単に処分できるアイテムです。断捨離を行う際には、これらのアイテムから手をつけるのが基本とされています。
私が比較的簡単に処分したアイテムは以下の通りです。
・消耗品
使用済みの包装紙、紙袋、空き瓶などは、その役目を終えています。環境を考えると再利用した方が良いですが、家でただ場所を取っているのであれば、処分するのが一般的です。
・壊れたもの
壊れているアイテムは、修理しなければ使用できません。自分で修理できるかどうか、また実際に修理する意志があるかを考え、修理して使う予定がある場合は速やかに対応しましょう。
・過剰な数量のアイテム
同じ種類のアイテムを複数持っていると便利なこともありますが、ただ保管しているだけではその利便性を享受しているとは言えません。私の場合、文房具が多すぎました。大量にあった文房具を減らすことで、使う喜びが増しました。衣類やバッグも同様で、これらは市場に豊富に存在するため、必要に応じて再度手に入れることが可能です。安心して手放すことができます。
ストック品が多すぎることもあります。
まとめ
今回は、片付けを優先すべき5つの場所を紹介しました。ものを片付ける際に順番を気にしすぎることはあまり重要ではありません。
「どこから手をつけようか」と悩む時間が30秒以上かかるなら、目の前の物を拾ってすぐにゴミ箱に捨てる方が目標達成には効率的です。しかし、行動に移すのが難しい場合は、この記事で紹介した場所から始めると良いでしょう。