「部屋を片付けないと」と思うものの、時間がかかりそうで気が重くなりがちですね。
そこで提案したいのが、「毎日たったの15分だけ掃除をする」という方法です。短い時間でも、毎日少しずつ続けることで、部屋がずいぶんとすっきりします。
この記事で、毎日15分間掃除するメリットを7つご紹介します。
掃除を始める気が進まないときも、「今日は15分だけ」と自分自身に言い聞かせ、動き出してみてください。
1.始めやすくなる
たった15分の掃除は、「さあ、やってみよう」と思うきっかけになります。
始める際の心理的な壁がぐっと低くなります。
多くの人が片付けを始めないのは、「時間がかかる」「大変そう」「面倒くさそう」と感じるからで、実際には何も手を付けていません。
でも、15分なら気軽に始められるのではないでしょうか?
部屋が乱れがちな主な理由は、「忙しいから」です。忙しさのあまり、「片付けたほうがいい」とわかっていてもなかなか手をつけることができず、気がつけば時間だけが過ぎていきます。
新年に「今年こそ片付けを」と思いながら、結局何もしないまま時が過ぎてしまう人も少なくありません。
この問題の根本は、始めるハードルが高いことにあります。
短時間から取り組むことで、すぐにでも行動を起こすことができます。
2.集中力を効率的に高める
15分という短い時間は、集中を保つのに最適です。作業が長引くと、注意力が途切れやすく、作業が無限に感じられることがあります。
例えば、休日に始めた掃除が、いつのまにか古い手紙や雑誌を読んでしまい、気がつけば中断していたという経験はありませんか?
人の集中力には限界があるため、長時間作業を続けると成果が上がりにくくなります。
しかし、15分ごとに区切って作業を行うことで、集中しやすくなります。私が趣味で行っている語学学習で、NHKラジオ講座を15分間活用すると、集中力が途切れずに講座を完遂できるのはこのためです。
掃除の際にはタイマーを使うと効果的です。タイマーを設定することで集中力が増し、限られた時間内に終えるという心理的なプレッシャーが働きます。タスクや宿題も、締め切りが設定されていないとなかなか完了しないものです。
タイマーを使った集中力向上の方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
3.即座に達成感を得る
15分は待ち時間には長く感じますが、掃除に集中しているとあっという間に経過します。
この短い時間で効率よく掃除をすることで、目に見える変化が生まれ、作業を終えるたびに達成感を味わえます。
たとえば、15分で財布やバッグを整理し、化粧ポーチをきれいにしたり、キッチンの食器を洗ったりすることができます。
このように短時間で感じる清々しさと達成感は、掃除を続けるモチベーションにつながります。
多くの人が断捨離を途中で諦めるのは、「終わりが見えない」と感じるからです。しかし、15分という明確な目標を設ければ、その短い時間が経過するだけで「終わった」と感じることができます。
これにより、「自分にはできる」と確信し、自信が生まれます。毎日このような達成感を感じることで、部屋だけでなく、自己肯定感も向上します。
4.隙間時間の有効活用
15分という短い時間は、突然手が空いた時や小休憩に最適です。このような隙間時間を活用してみましょう。
これまで休憩時間にスマホでSNSをチェックしていたなら、その時間を掃除に使ってみることをお勧めします。
たとえば、お湯を沸かしている間にできる簡単な掃除や、朝起きてすぐや寝る前の15分、昼休憩時やゴミ出しの前後など、日常生活で自然と生まれる短時間を利用するのが効果的です。
こうすることで、普段から溜まりがちなものも少しずつ片付けることができます。
5.習慣化しやすい
毎日の忙しさの中でも、15分の掃除は取り組みやすく、継続することで習慣になりやすいです。
掃除の時間を毎日同じタイミングで設定すると、自然とその時間が掃除の習慣として定着します。
15分という短い時間でも、毎日続ければ一週間で105分、一ヶ月で450分、つまり約7時間半を掃除に費やすことになります。
7時間半は一般的な一日の勤務時間とほぼ同じです。この時間を毎月掃除に使えば、どれほど散らかっていても部屋は徐々に片付いていきます。
6.タスク管理を効率化
15分ごとに片付けを行うことで、時間をブロック単位で見る能力が向上し、タスク管理がより効果的になります。
タイムブロッキングは、1日の時間を小さなブロックに分け、各ブロックに特定の活動を割り当てる時間管理の手法です。
全ての時間をタイムブロッキングで管理しているわけではありませんが、仕事や家事を行う際には、ふとした空き時間を15分の単位で利用しています。
例としては、15分を使ってメールを整理する、ブログのアイデアを考える、キッチンを片付けるなどがあります。また、1時間以上必要な作業でも、15分単位で時間を区切ることができます。
この計画法により、1日をより効率的に過ごすことができ、無駄な時間を減らすことが可能です。
タイムブロッキングをしていなくても、15分を基本単位として時間を見積もるだけで、タスクの計画がしやすくなり、効率的に作業を進めることができます。
7.完璧主義からの解放
毎日15分の片付けを続けることで、完璧を求めることから解放され、現実的な範囲での成果に満足を学びます。
多くの人が片付けを後回しにする理由の背後には、「一度に全てを完璧に片付けたい」という願望があります。しかし、実際には多くの人が完璧主義の罠にはまりがちです。
全てを一度で完璧にこなしたいという強い願望は、失敗への恐怖や他人からの評価を過度に気にする原因となります。
完璧主義がプラスに働くこともありますが、片付けにおいてはしばしば障害となります。理想的に片付けたいという思いが強すぎて、なかなか始められないのです。
15分の片付けを実践することで完璧主義を手放し、それを自己理解の過程で大きな学びとすることができます。
まとめ
今回は、なぜ毎日15分の片付けが推奨されるのかをご説明しました。
たった15分ですが、その時間が大きな変化をもたらします。
散らかった部屋に長年住んでいる人も、「15分で何が変わるのか?」と疑問に思うかもしれませんが、他人の片付け動画を見ているだけでは、自分の部屋は変わりません。
今日から15分を使って不要なものを片付け、すっきりとした空間を手に入れることができるでしょう。