「リクルートスーツや通勤スーツで座るとおしりがパツパツ…」そんな悩みを抱える女性は意外と多いものです。とくにパンツスタイルのスーツは、ヒップや太ももにピタッと沿うデザインが多いため、「破れそう」「動きにくい」と不安になる方も多いはず。これは決して恥ずかしいことではなく、体型に合わないスーツのせいかもしれません。
この記事では、スーツのおしりがきついと感じた時の原因や、今すぐできる対処法、そして快適に着こなすための選び方のポイントまで、具体的にわかりやすく解説していきます。体型の変化や体感の違和感を無視せず、自分に合ったスタイルで自信を持って着こなしていきましょう。
なぜレディーススーツはおしりがきつく感じるの?
スーツのおしりがきついと感じる原因のひとつは、女性特有の体型に対して既製スーツが十分に対応していないことです。女性の身体は、ウエストよりもヒップに丸みがあり、太ももも比較的筋肉や脂肪が付きやすい傾向があります。一方で、市販のスーツは「平均的な体型」を基準に作られているため、ウエストに合わせて選ぶとおしりがきつくなり、逆におしりに合わせるとウエストがぶかぶかになるといったミスマッチが起こります。
また、パンツスーツは「座ったとき」におしりや太ももに負担がかかりやすいため、立っている状態では気づかない窮屈感が突然表面化することもあります。とくに、ヒップラインにピッタリしたデザインや、ストレッチ性が少ない素材は、着ていて「動きにくさ」や「苦しさ」を感じやすいです。こうした違和感は、着ている本人が一番よくわかるサインなので、見た目のフィット感だけで判断するのではなく、着心地も重視すべきポイントです。
おしりがきついときの対処法5選
「おしりがきつい」と感じたとき、ただ我慢して着続けるのではなく、快適さと見た目のバランスを取るために、次のような対処法があります。
① 補正下着を着用する
おしりや太ももまわりをなめらかに整えてくれる補正下着は、ラインを美しく見せるだけでなく、スーツのフィット感もアップします。締め付けすぎず、長時間着用しても疲れにくいタイプを選びましょう。
② お直しでサイズを調整する
ウエストやヒップまわりの縫い代に余裕があれば、数センチ程度のサイズ調整は可能です。特にヒップラインにゆとりを持たせれば、座る・しゃがむなどの動作が格段に楽になります。
③ 買い替えやレンタルを検討する
急ぎの場合は、買い替えやスーツレンタルの活用も選択肢のひとつです。レンタルならさまざまなサイズを試すことができ、失敗を避けやすいです。
④ 応急処置:仰向けで履く/フックを外す
とりあえず今日だけなんとかしたい…という場合には、仰向けに寝た状態でズボンを履くと、おなかやヒップが平らになりやすくなります。フックやボタンを外して着用し、ジャケットで隠すというのも緊急手段です。
⑤ インナーやトップスを調整する
トップスをタックインしない、長めのインナーで気になる部分をカバーするといった工夫もおすすめです。着方ひとつで体型の見え方が変わることもあります。
これらの対策を組み合わせて、無理なく自分に合ったスーツの着こなしを見つけてください。
スーツの「しわ」と「パツパツ感」でサイズを見極めよう
スーツが自分に合っているかどうかを判断するには、鏡で見るだけではなく「しわの出方」や「動いたときの感覚」も重要なポイントです。おしりや太ももにしわが出すぎる場合、それは余裕がありすぎているサイン。一方で、全くしわが出ずにパツンと張っている場合は、サイズが小さすぎている可能性があります。
特に注意したいのは、横に引っ張られたような「ひきつれしわ」が出ている場合。これは座ったときやしゃがんだときに破れるリスクがある状態を示しています。ジャストサイズのスーツは、軽く手でつまめる程度の余裕があり、座ったときにも窮屈さを感じないものです。
試着の際は立った姿だけで判断せず、軽くしゃがんでみたり、階段を上るような動きをして、実際の生活に近い動作で確認しましょう。生地の伸びや肌あたりの感触にも注目することで、より快適な一着を見つける手助けになります。
快適に着こなすためのスーツ選びのポイント
おしりがきつく感じないスーツを選ぶには、「ヒップに合わせて選び、ウエストは調整する」のが基本です。なぜなら、ウエストはベルトや補正下着で調整しやすいのに対し、ヒップまわりは締めつけ感や動きに大きな影響を与えるからです。
また、ストレッチ素材を含んだスーツを選ぶことで、座ったときの違和感が軽減されることもあります。パンツスタイルに不安がある方は、スカートタイプに切り替えるという選択肢も検討しましょう。特に動きが多い日や、長時間の着席がある日は、スカートのほうがストレスを感じにくい場合もあります。
さらに、試着の段階で「シワがどこに出るか」「歩いたときの突っ張り感がないか」などをしっかり確認し、自分のライフスタイルに合った一着を選ぶようにしましょう。きちんとフィットしたスーツは、見た目の美しさだけでなく、自信を持って行動できる快適さももたらしてくれます。
スーツが破れそうなときの応急処置と注意点
「スーツが破れそう」と感じたときは、無理に着続けるのではなく、即座に対策を取りましょう。たとえば座った瞬間にパツンと音がした場合、繊維が限界に達しているサインです。そのまま使用を続けると、破損が大きくなり修理も困難になります。
まずできるのは、目立たない場所でフックやボタンを外し、ジャケットやカーディガンでカバーする応急処置です。
次に、なるべく動きを最小限に抑えて、早めに帰宅または着替えられる状況を整えましょう。
また、外出先で縫製の糸が外れてしまった場合に備えて、小さな裁縫セットや安全ピンをカバンに入れておくのもおすすめです。いざというときに対応できるだけでなく、安心感にもつながります。
携帯できる裁縫セットをカバンに入れておくと、いざというときに役立ちますよ。
そして何より大切なのは「違和感を感じた時点で対処する」こと。破れてからでは遅いため、少しでも不安を感じたら着替えや予備のスーツを用意しておくことを習慣にすると安心です。
まとめ|自分の体型に合ったスーツで快適に!
「スーツのおしりがきつい」と感じたとき、それは決してあなたの体型のせいではありません。むしろ、既製品のサイズ設定やスーツのデザインが合っていないだけ。この記事でご紹介した対処法やサイズ選びのポイントを実践すれば、無理なく快適に、そして美しくスーツを着こなすことができます。
補正下着やお直しといった手段を知っておくだけでも、いざというときに焦らずに対応できます。さらに、試着の際には「動きやすさ」や「シワの出方」にも注目して、自分のライフスタイルにあった一着を見つけましょう。
スーツはあなたの第一印象を左右する重要なアイテム。だからこそ、自分の体型に正直になり、自信をもって着られるスーツを選ぶことが、あなたの毎日をもっと軽やかにしてくれるはずです。