2025年4月に開幕した大阪・関西万博では、世界各国が自国の魅力を詰め込んだパビリオンを展開しています。そのなかでもスイーツ好きやグルメファンから熱い注目を集めているのが「ベルギー館」です。
この記事では、ベルギー館の入館に予約が必要かどうかをはじめ、話題のスイーツやグルメ、お土産情報まで、実際の体験を交えながら詳しくご紹介します。
ベルギー館は予約なしでも楽しめる?
ベルギー館は事前の予約がなくても入場可能です。ただし人気パビリオンのため、時間帯によっては混雑することも。比較的空いている午前中に訪れるのがスムーズに楽しむコツです。
また、タイミングが合えば、入場時に「ロータス ビスコフ」がプレゼントされることも。ちょっとしたサプライズがあるのも、ベルギー館の魅力のひとつです。
建物のデザインは「水」をテーマにしており、外観は氷や水蒸気を思わせる近未来的な構造。三層構造の建物は遠くから見ても存在感があり、会場内でもひときわ目を引きます。
本場の味が楽しめるレストラン&スイーツ情報
「ベルギー」と聞いて思い浮かべるのは、やはりワッフルやチョコレート、そしてベルギービール。ベルギー館の屋上にあるレストランでは、これらを本場の味で楽しむことができます。
天気のいい日はテラス席で食事をすると、開放的な空の下で特別感のあるひとときが過ごせます。もちろん屋内にも席があるので、雨の日でも安心して利用できます。
また、キッチンカーではリエージュワッフルが販売されており、外はカリッと中はモチモチの食感がたまらないと評判。価格も手頃で、ちょっとした休憩やおやつにもぴったりです。
さらに、ベルギーフライと冷たいビールの組み合わせも大人気。甘いものが苦手な人でも楽しめるラインナップがそろっているのも嬉しいポイントです。
人気メニュー一覧
フード&スイーツ
- ベルギーフライ:950円
- ブリュッセルワッフル:1,000円
- リエージュワッフル:400円
- リエージュチョコレートワッフル:450円
- ソフトクリーム:750円
- ヴォンデルモーレン:200円
甘いスイーツから軽食まで、幅広いラインナップが用意されており、ランチとしても十分に満足できる内容です。
大阪万博ベルギー館で味わえる多彩な魅力とは?
ベルギー館の見どころは、美味しい料理やスイーツだけではありません。来場者を惹きつけるのは、感性に訴える展示や空間演出の数々です。
たとえば、ベルギー特有の雨の気候を体験できる演出型展示では、しとしとと降る雨の情景がリアルに再現され、五感を刺激される没入体験が楽しめます。
さらに、医療やワクチンの開発、AI技術など、ベルギーが得意とする先端分野を紹介する展示もあり、未来社会への関心を引き出してくれます。
会場の一角には、水の音や流れに癒されるヒーリング空間も。まるで自然の中を散策しているような心地よさが味わえると好評です。
「スイーツ目的だったのに、展示に夢中になってしまった!」という声も多く、科学や文化に興味を持つきっかけとなる場所としても注目されています。
館長も「ベルギーの食文化だけでなく、技術や芸術にも触れてほしい」と語っており、学びと楽しみの両方が詰まった体験型パビリオンとして、ファミリー層からも支持を集めています。
記念に残したい!ベルギー館の限定おみやげをチェック
ベルギー館には、見学やグルメを満喫したあとに立ち寄れるお土産ショップが併設されています。ここでしか手に入らない限定アイテムも多く、お土産選びも旅の楽しみのひとつです。
注目のおみやげラインナップ
ロータス ビスコフ(ギフトボックス)
ベルギーの定番ビスケット「ロータス ビスコフ」がギフト仕様のボックスで登場。自宅でのおやつタイムや贈り物にもぴったりで、サイズ展開も豊富です。
ヴィタメールの高級チョコレート詰め合わせ
ベルギー王室御用達のブランド「ヴィタメール(WITTAMER)」のチョコレートも販売されています。人気の品は以下のとおり:
ロイヤル・マドレーヌ:バターの香りが広がる、しっとり系の焼き菓子。
マカダミア・ショコラ:サブレの上にナッツをのせて、チョコで包んだ贅沢な逸品。
サブレ・ショコラ:ヘーゼルナッツとミルクチョコを組み合わせた、軽い食感のスイーツ。
オリジナルトートバッグ
建築デザインをモチーフにしたトートバッグは、日常使いしやすいシンプルなデザイン。おしゃれさと機能性を兼ね備えた、万博限定のレアアイテムです。
ブリュッセルワッフルミックス
レストランで味わった味を自宅でも再現できるミックス粉。ワッフルメーカーがあれば、いつでも本場の味を楽しめます。
お土産選びのコツ
人気のアイテムは午前中に売り切れることもあるため、欲しい商品がある場合は早めにショップを訪れるのがベストです。
ショップはレストラン「Revive」のすぐそばにあり、食事や展示を楽しんだあとにそのまま立ち寄れる立地も便利。大切な人へのギフトはもちろん、自分用にも思い出に残るアイテムが見つかるはずです。
ベルギー館で出会う文化の祭典|ライブパフォーマンスと注目イベント
ナミュールの伝統芸「竹馬の決闘」が万博に登場
ベルギー南部の歴史ある町ナミュールで、何世代にもわたって受け継がれてきた伝統行事「竹馬の決闘」。このユニークな文化が、大阪・関西万博のベルギー館前で再現されます。
赤と白の「メラン」と、黄と黒の「アヴレス」という2チームが、高さのある竹馬に乗り、手に汗握るような攻防を繰り広げる様子は圧巻。2021年にはユネスコの無形文化遺産にも登録され、国際的にも高い評価を受けています。
見どころは、巧みなバランス感覚と力強い動きが織りなすスリリングな展開。迫力ある演技を間近で体験できる貴重な機会です。
「ワロン・ブラッセル・ウィーク」でベルギーの文化に触れる
ベルギー館では、会期中に「ワロン・ブラッセル・ウィーク」と題した文化イベント週間を開催。ベルギー各地の伝統や芸術を体験できる多彩なプログラムが用意されています。
イベント期間中は、ワロン地方やブリュッセルを拠点に活躍するアーティストたちが登場し、音楽、食、文学などの分野でステージパフォーマンスを披露。ベルギーの豊かな文化を、見る・聴く・味わうといった五感を通じて楽しめる内容です。
クラシカルな演出と現代的なアートが融合するステージは、訪れるたびに新しい発見や感動をもたらしてくれることでしょう。
ジャズの生演奏で感じるベルギーの音楽センス
会場内では、国内外で活躍するジャズアーティストによるライブパフォーマンスも行われています。即興で奏でられる洗練されたサウンドが、空間全体を心地よく包み込みます。
ジャズ独特の自由なリズムと繊細な音色は、音楽好きにとっては至福のひととき。演奏のクオリティの高さと臨場感に、思わず時間を忘れて聴き入ってしまうはずです。
イベント情報は事前にチェックを
こうした文化イベントは、ベルギー館の屋外スペースや中庭などで不定期に実施されています。開催日や出演者などの詳細情報は、ベルギー館の公式サイトや大阪・関西万博のイベントカレンダーで随時更新されていますので、訪問前にチェックしておくと安心です。
ベルギーの「今」と「伝統」に出会える体験を
ベルギー館では、グルメや展示を楽しむだけでなく、生のパフォーマンスを通じて、その国が持つ文化の深みを直接感じることができます。
万博に足を運ぶ際は、ぜひベルギー館のステージにも立ち寄ってみてください。想像を超える感動や出会いが、特別な思い出として心に残ることでしょう。
建築と展示が語る、ベルギー館の奥深い世界観
「水」と「細胞」が導く未来への問いかけ|ベルギー館のコンセプト
2025年の大阪・関西万博に登場するベルギー館は、「水」と「細胞」というふたつの根源的テーマを通じて、生命の本質やこれからの人間社会について来場者に問いかける構成となっています。
この建物の設計を手がけたのは、建築家シリル・ルソー氏(Carré 7社)。ベルギーの科学技術力と多彩な文化的背景が見事に融合した建築として高い評価を受けています。
「氷・水・蒸気」──水のかたちを表現した三層構造
パビリオンは、水の三態(固体・液体・気体)をモチーフにした三層構造が特徴です。
1階は「氷」をイメージし、重厚感と透明感を兼ね備えたデザインに。
2階は「水」の流れを彷彿とさせる曲線と光の演出で、柔らかく滑らかな印象を演出。
3階は「気体」を表現し、雲のようにふんわりとした構造が全体を包み込み、まるで空中を歩いているかのような浮遊感を与えてくれます。
中央には「ハート」と呼ばれる空間があり、六角形のモジュールが各階の展示エリアをつないでいます。このデザインは水分子の構造にインスピレーションを得ており、命の連なりや調和を象徴しています。
医療と自然、そしてテクノロジーが融合した展示体験
展示エリアは約1,000平方メートルと広く、水の流れに沿って歩くような回遊型のレイアウトで設計されています。まるで自然の一部に溶け込むような心地よさが魅力です。
館内では、ベルギーの医療技術やワクチン開発、AIなどの先端科学に触れることができ、ただ見るだけでなく、未来社会に向けた問題提起やアイデアのきっかけにもなります。
中でも自然光が差し込む展示空間では、水や植物といった自然の要素と最新技術の調和が感じられ、来場者に新しいライフスタイルのヒントを与えてくれるでしょう。
屋上で楽しむ、絶景とグルメのひととき
3階にあるテラスエリアには、レストランやバーが併設されており、ベルギー料理やドリンクを味わいながら開放的な空間でくつろげます。
会場全体を一望できる眺望も人気のポイント。さらに、「静寂の森」やステージエリアも望めるため、都会の喧騒を忘れてゆったりとした時間を過ごすのにぴったりです。
命と未来に向き合うベルギー館からのメッセージ
ベルギー館は、建築美と深いテーマ性をあわせ持った空間として、来場者に「いのち」や「未来」について考える機会を与えてくれます。
「水」と「細胞」という誰にとっても身近なテーマを通じて、科学・芸術・文化を横断しながら、自分自身の在り方や社会との関わりを見つめ直すきっかけを提供してくれる場所です。
まとめ
ベルギー館は「食」「学び」「体験」が一度に楽しめる充実のスポットです。
* 入館は予約不要(ただし混雑時は待ち時間が発生する可能性あり)
* ロータス ビスコフのプレゼント配布イベントも開催されることあり
* 屋上レストランでは、ブリュッセルワッフルやベルギービールを本場の味で楽しめる
* キッチンカーで販売されるリエージュワッフルは、価格と味のバランスが抜群
* チョコレートや焼き菓子など、おみやげ選びにも困らない豊富な品ぞろえ
* 医療やAIといった、未来技術に触れられる本格的な展示も充実
甘いスイーツが好きな方も、食事を楽しみたい方も、じっくり展示を見て学びたい方も、それぞれのスタイルで満足できるのがベルギー館の大きな魅力です。
大阪万博に訪れた際は、ぜひベルギー館にも立ち寄って、その世界観を体感してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。