さつまいもの断面が白っぽく、ピンク(赤色)、オレンジ色、または黒っぽく変色する理由

焼き芋 グルメ
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秋の訪れと共にスーパーでよく見かける季節の特産品、さつまいも。切ってみると、断面が赤やオレンジといった鮮やかな色で驚かされることがあります。また、時間が経つと、これらの断面が変色して黒くなることも珍しくありません。

この記事では、さつまいもの断面がなぜこのように色変わりするのか、そしてその変色が何か問題を示しているのかについて詳しく解説していきます。

サツマイモの断面色について

サツマイモの断面の色は、品種によって異なり、その色を知ることは異常を判断する上で重要です。

紅あずま

日本で広く愛されている紅あずまは、特に焼き芋に使われる伝統的な品種です。このサツマイモの断面は白に近い黄色で、時には黄色が強く現れることもありますが、品質には問題ありません。

紅はるか

糖度が高く、干し芋や焼き芋にも適している紅はるかは、その人気の高さから多くの人に親しまれています。断面は通常白く、時間が経つと黄色味を帯びることがありますが、これは紅あずまと似た特性を持っています。

安納芋(あんのういも)

西日本を中心に栽培される安納芋は、その甘みとクリーミィな食感で「今までにないサツマイモ」と評されることが多いです。断面は赤みがかったオレンジ色で、これが正常な色です。初めて見た際には驚かれるかもしれませんが、その色はこの品種の特徴ですので安心してください。

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サツマイモの断面から白い液体が出る理由

サツマイモを切ったとき、断面から白い液体がしみ出ることがあります。この液体は接着剤のように見えるため、食べても安全なのかと不安に感じる方もいるかもしれませんが、実際には全く問題ありません。

この白い液体は「ヤラピン」というサツマイモに含まれる成分で、便通を促す効果があります。サツマイモが持つ豊富な食物繊維と共に、便秘解消に役立ちます。

さらに、サツマイモの断面には時折黒い点が見られることがありますが、これを見てカビかと不安に思う方もいるでしょう。しかし、この黒い点もヤラピンに関連しており、ヤラピンが空気に触れると黒く変色する性質を持っています。そのため、この黒い点も食べても健康上の問題はありません。どうぞ安心してサツマイモをお楽しみください。

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サツマイモの断面に白い部分が見られる理由

サツマイモの断面が一部分だけ異常に白い場合、それは保存状態が悪く中身が乾燥していることが原因です。これは「茶碗蒸しでスが立つ」と同じ現象です。白く変色した部分は味や食感が劣るため、食べる際は取り除くことをおすすめします。ただし、健康上の大きな問題はありません。

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サツマイモの品質の見分け方

サツマイモの断面が変色している場合は、品種固有の特徴や酸化が原因のことが多いですが、中には食べるのに適さない品質のものもあります。特に以下のような状態のサツマイモは避けるべきです:
– 柔らかすぎてブヨブヨしている
– 酸っぱい臭いや他の異臭がする
– 糸を引くほど粘り気がある

変わった断面やカビが生えている場合は、特に注意が必要です。

サツマイモの正しい保存方法

サツマイモを適切に保存するには、温度が約15℃の場所が最適です。10℃以下の低温は避け、風通しの良い場所での常温保存を心掛けましょう。冬季や冷蔵庫での保存が必要な場合は、新聞紙に包むなどして温度が下がり過ぎないように工夫してください。これにより、2週間から1ヶ月程度保存が可能です。

まとめ

サツマイモの断面色は品種によって異なり、白い液体や黒い斑点も自然な成分のため心配は不要です。しかし、全体が黒ずむ低温障害やカビの生育は避けるべきです。腐敗が進んでいる場合は、見た目だけでなく硬さや臭いにも注意し、明らかに異常がある場合は消費を避けましょう。この情報がサツマイモの利用に役立つことを願います。

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