多くの人が通勤前にコーヒーショップでコーヒーを一杯楽しむ習慣があります。この朝の一杯が気持ち良い一日の始まりにつながるかもしれませんが、時間がたつにつれてその費用は意外にも大きく積み上がっていきます。
日々の些細な支出を見直すことで、思いの外、大幅な節約が可能になることがあります。
このシリーズでは、日常生活で気づかぬうちに増えがちな支出を取り上げ、それを削減するための実践的な方法を一つ一つ解説していきます。
特に今回は食品に関する支出にスポットを当てています。
日常の出費を効果的に削減するための方法を一緒に学んでいきましょう。
1.カフェコーヒーについての節約術
たとえば、人気のカフェチェーンでの最もシンプルなドリップコーヒーでも380円します。もっと凝ったフラペチーノなどを選べば、価格は600円を超えることもあります。
毎日のようにカフェでコーヒーを購入すると、月に20回で約6,000円になります。これは、一見するとささいな金額のようですが、積もり積もると大きな出費となります。皆さんは、月にどれくらいコーヒーにお金を使っているか、一度計算してみてはどうでしょうか?
コンビニや自動販売機での飲料の購入も、意識して節約するポイントです。
節約の一環として、自宅でコーヒーを淹れ、水筒に入れて持ち歩く方法をおすすめします。オンラインでコーヒー豆やインスタントコーヒーを購入し、自宅で手軽に楽しむことができます。
私の娘はオンラインでスティックタイプのコーヒーを大量購入し、コストを削減しています。これは、日本では珍しい商品かもしれませんが、例えばあるインスタントコーヒーは、96杯分を約73ドルで購入でき、1杯あたり76セントとなります。日本の市場にもある瓶詰めのコーヒーなら、1杯あたりのコストをさらに抑えることが可能です。
また、コーヒー以外の飲料を選ぶことも節約に繋がります。例えば、自宅の水道水にレモンを加えて持ち歩くなど、コストの低い飲料を選ぶと良いでしょう。寒い季節は、白湯にハチミツやミント、生姜、レモンを加えることで、飲みやすくアレンジすることができます。
コーヒーを特別な日だけの楽しみにすることや、職場で提供される無料の飲料を活用することも、賢い節約術です。多くの職場では飲み物が無料で提供されており、「職場でのみコーヒーを飲む」と決めれば、さらに家計を助けることができます。
2.コンビニでの食事とおやつについての選択肢
日本のコンビニエンスストアは非常に便利で、多岐にわたるサービスを提供しています。実際に私が昨年日本に滞在していた時も、何度もコンビニを利用しました。
私が利用したのは、銀行手続きや日用品の購入、荷物の発送などのためです。コンビニは24時間営業で近くにあるため、急な必要がある時にも頼りになります。さらに、お弁当やお惣菜、パン、スイーツなど、食品の種類も豊富で魅力的です。
都市部に住んでいると、無意識のうちにコンビニで食べ物を買ってしまうことがありますが、これを避けることでかなり節約につながります。
コンビニでの食品購入を減らす方法としては、以下のようなものがあります:
・自家製のお弁当を持参する
自分でお弁当を作るのは少し手間がかかるように思えますが、しっかり計画を立てて朝の準備に組み込むことで、それほど難しくはありません。YouTubeなどで見られる簡単なお弁当作りのチュートリアルを参考にすれば、ご飯、前夜の残り物、漬物を上手く活用してお弁当を作ることができます。
・スープジャーを活用する
スープジャーにスープやリゾットなどを入れて持参するのもおすすめです。前夜に作った具だくさんの味噌汁を入れておくと、ランチタイムに温かい食事が楽しめます。
・おにぎりやサンドイッチを作る
おにぎりやサンドイッチは、家庭で簡単に作れて、持ち運びにも便利です。これらはシンプルながらも満足感が得られる食事オプションです。
コンビニでの食事を特別な日に限定し、普段は自家製の食事を楽しむことで、節約にも繋がります。
おやつに関しては、自家製のスナックを作る、フルーツを持参する、コストパフォーマンスの良いスナックを購入して小分けにするなどが効果的です。これらの方法はコンビニでの出費を抑えるのに役立ちます。
3.日常の外食とデリバリーの利用
近年、生活水準の向上に伴い、外食やデリバリーサービス(ピザなど)を頻繁に利用する人が増えています。平日に定期的に外食することが一般的な方も少なくありません。私の友人には、夕食を自宅で作らずに夫婦で外食を楽しむ人もいます。
日本ではコストパフォーマンスの良い飲食店が多く、独り暮らしの方の中には「外食の方が自炊よりも経済的」と考える人もいるかもしれません。しかし、実際には自炊をする方がコストを抑えることができることが多いです。外食が割安に感じる場合でも、一食あたりのコストを計算して比較すると良いでしょう。
例えば、自炊なら一食を500円程度に抑えることが可能ですが、外食では通常700円以上かかることが多いです。このことからも、自炊の方が経済的であることがわかります。
したがって、外食やデリバリーの頻度を減らすことで節約に繋がります。
外食を減らすためには、自炊を心掛けるのが最も効果的です。料理が得意でなくても、食べ物やお金への興味が高くなくても、自炊は誰にでも可能です。
自炊の成功の鍵は、「なぜ自炊をするのか」という理由を明確にすることです。私の場合は、健康的な食事を自分で選べることが大きな理由です。皆さんにとっては節約かもしれません。
また、自炊を始めるためには適切な環境を整えることが重要です。基本的な調理器具を揃える初期投資が必要ですが、これが自炊を続けるための基盤となります。私は過去に一人暮らしを始める学生向けの自炊本を使っており、献立や食材の選び方、予算管理など自炊に必要な情報が詳しく記載されていました。
食事の計画を事前に立てることで、忙しさや疲労が原因で外食を選んでしまうことを防げます。これらの工夫を参考に自炊を始めてみてください。節約とともに、健康的な食生活を送ることができるでしょう。
まとめ
この記事では、日常生活での食費を節約するいくつかの方法を紹介しました。
節約を単なる我慢と思わず、自分らしい生活を実現するための創造的な選択と考えてみましょう。コーヒーや外食などに代わる代替案を見つけることで、節約がもっと楽しく感じられるはずです。