ミニマリズムを取り入れた生活を始める際に最初に行うべきは、所有物を見直すことです。
数年の間に気づかずに増えてしまう持ち物、特に「多すぎる」と感じるものに焦点を当て、以下の点を確認してみましょう。この意識が、物を減らす動機となり、シンプルな生活へと移行する手助けになります。
収納スペースがあふれている
収納がパンパンで物があふれている状態なら、明らかに持ち物が多すぎます。
衣類やアクセサリーなど、クローゼットや棚、引き出しがどれほど満たされているかを見てみましょう。
家具の上や床に物が置かれている場合、それは収納スペースが不足している証拠です。
例えば、私は塗り絵用品を集めすぎて、作業スペースの半分を占めてしまったことがあります。
使用されていないアイテムが多い
「1年以上使っていないアイテム」や「存在を忘れていたアイテム」があれば、それは持ち物が多すぎる証拠です。
「最近1年で使ったかどうか?」を自問自答してみると、ほとんど使っていないアイテムが見つかります。
衣類、書籍、キッチン用品など特定のカテゴリーで使用されていないアイテムが目立つこともあります。
人は特定のカテゴリーに物を集めがちですが、私自身も過去に衣類や文房具、書籍を多く持っていました。多くの文房具を整理した後、筆記具は使い切るまで新しく購入しないという方針を取りました。
同じ種類のアイテムが複数ある場合
例えば、引き出しを開けたら同じボールペンが10本以上あったり、黒い服が複数枚あったり、大量のマスキングテープがある場合などです。これらは自分で意図して集めたコレクションでない限り、所有物が過剰である証拠と言えます。
私自身、以前はお菓子作りの道具を集め過ぎて、ケーキやクッキーの型で場所を取ってしまうことがありました。この経験を通じて、物の選び方や断捨離の重要性について学びました。
衝動的に購入したアイテムが目立つ
じっくり考えずに購入したアイテムが多い場合、それも所有物が過多である可能性があります。以下のような衝動買いには特に注意が必要です。
- セールや割引きで見つけたもの
- 購入理由を思い出せないもの
- 流行を追って購入したもの
- 本来の目的以外でついでに購入したもの
若い頃、私はかわいい雑貨に特に惹かれやすかったですが、無駄遣いを減らすために、購入前に自分自身に言い聞かせることがありました。
未使用の新品状態のアイテムが多い
ビニール包装されたままや、衣類であればタグが付いたままの未使用品が多い場合、これもまた所有物が多いと判断できます。
以前、私はオンラインで購入したものをそのままにしておくことが多く、母の部屋の押し入れには未使用のタオルやパジャマ、ソックスが積み重なっていました。
これらを整理する際には、透明な引き出しやスタイリッシュなデザインの圧縮袋を利用しましたが、最終的にはこれらの収納グッズもほとんど使われることなく終わってしまいました。
思い出の品が多すぎる問題
子供時代のおもちゃ、過去の写真、手紙、旅行の土産などが収納スペースを圧迫している場合、整理を考える時かもしれません。
これらの品々は心温まるものですが、必要なものだけを選んで残し、他は処分することが大切です。通常、これらは長年にわたり箱に閉じ込められ、家のリフォームなど特別な事情がなければ忘れ去られがちです。
箱を開けると懐かしさで心が躍るかもしれませんが、そのためだけに長期保管する価値があるかを見極めるべきです。
使用期限切れのアイテムが多い
キッチンやバスルームで使用期限が切れた食品、薬、化粧品はないでしょうか?
これらを近い将来使う予定があるならば良いですが、気づかないうちに期限が切れてしまっていることが多いです。
キッチンでは特に、古くなった食材がパントリーに残りがちなので、定期的な確認をお勧めします。
贈答品やノベルティアイテムの過剰
日本の贈答文化の影響で、購入したわけではないが家の中にあふれるプロモーションアイテムや贈答品が増えがちです。
例えば、キッチンのスペースを占める引き出物の食器や、プロモーションで得たタッパーなどがあります。これらは通常、自分の生活に必ずしも必要ではなく、未使用のまま積み重なることも多いです。
使用機会がない場合、ライフスタイルに合わせて不要なアイテムを整理することが望ましいです。
役割を終えたアイテムの存在
新しい機器を購入し、使われなくなった古いPCや携帯電話、その付属品(充電器など)、および古くなった家電製品が収納スペースを圧迫しているかどうかをチェックしましょう。
これらはもはや役目を終えたアイテムです。私自身、学習用教材を「いつかまた使うかも」と思い保持していましたが、その「いつか」は結局来ませんでした。
集めすぎたコレクション
意図的に始めたコレクションが管理不可能なほどになっていないか、見直してみましょう。
私もかつては色々なものを集める趣味があり、「気づいたら集まっていた」というのが実情でした。コレクションは多くの時間、スペース、労力を必要とする趣味です。持ち物が多い場合、来年も同じ趣味を続けたいかどうか、真剣に考えるべき時かもしれません。
たとえば、ファングッズのコレクションは、多くを持っていることだけが楽しむ方法ではないかもしれません。
まとめ
ここで、所持品の見直しに役立ついくつかのポイントを紹介しました。多くの人が物を溜め込みやすく、捨てることに抵抗を感じがちですが、収納を工夫しても物が多すぎると管理は難しくなります。私たちの生活は、物の管理だけではなく、もっと大切なことや楽しいことがたくさんあります。過去に囚われず、新しいスペースを作り、不要なものは思い切って手放しましょう。