1990年代に子どもたちに大人気だった手乗りペット、たまごっち。
あの頃の記憶が蘇る方も多いでしょう。
しかし、あの感慨深い初代たまごっちには、初代以来一度もたない「命の期限」という機能があったこと、覚えていますか?
当時はその人気も高く、新しいたまごっちが発売される度に、元祖を手に入れるのが一苦労だったものです。
私が10歳の時は、家族でお店に足を運び、抽選でやっとの思いで購入した記憶があります。
長い列を耐え、やっとの思いでゲットしたたまごっちを一生懸命世話し、その生涯を見届ける瞬間は本当に心に残るものでした。
この「生と死」を教える初代たまごっちですが、いつしかその特徴であった「寿命」の概念は姿を消してしまいました。
しかし、今回はあの初代たまごっちの飼育方法や得がたいキャラクターの情報をお届けします。
これをきっかけに、もう一度家族やお子様とたまごっちで盛り上がってみてはどうでしょうか?
初代たまごっちの生命の不思議
初代たまごっちは、実は「寿命」という側面を持っていました。
1996年の発売から始まったブームと共に進化を遂げ、多彩なライフステージを経験しました。
まずは「たまご」から「べびっち」が登場し、「まるっち」へと変わり、その後は「たまっち」や「くちばしっち」への成長にはオーナーの手厚い愛情が必要でした。
最終的にはアダルト段階の7種類に成長し、しっかりと世話をすれば自然な過程で寿命を迎えました。
私が子供の頃は、帰宅してその生死を確認するのが日課でした。
ひょっとしたらどなたかも同じような思いをされたことでしょう。
では、この「寿命」システムとは一体どのようなものだったのでしょう?
24時間ごとに1歳を取り、年齢と共に徐々に健康を損ね、病気になれば何度も治療を必要とし、最終的には食事を摂らずに命を閉じる。
これが初代たまごっちの設計でした。
時を追って振り返ると、このシステムは当時の子供達の心にどれほどの影響を与えただろうかと思います。
商品に対する様々な意見が変化する中、「Tamagotchi iD」が2009年に登場し、寿命システムの代わりに別れのメッセージが残される設計に変わりました。
そして、多くの意見や要望を経て、2017年にはリバイバル版として再登場し、寿命システムが復活しました。
飼育方法の工夫次第で、長生きするたまごっちも可能です。
「まめっち」はその長寿で知られていますが、成長の条件は細かく、適切な世話を続けることでより長い命を手に入れることができました。
たまごっちを通じて、私たちは愛情や責任、そして命の重さを学んだわけであり、この経験に感謝しつつ、また一度初代たまごっちの育成に挑戦し、そこからもたらされる喜びと懐かしさを味わってください。
初代たまごっちと12の個性豊かなキャラクターたち
初代のたまごっちシリーズには、12種類ものユニークなキャラが登場します。
まめっちやくちぱっち、にょろっちなど、愛らしいキャラクターたちがプレイヤーに楽しさを提供してくれます。
それぞれのキャラには独特の特長があるので、簡単にそれぞれを見ていきましょう。
卵
たまごっちの物語は卵からスタートします。
このステージが基本となり、ここから彼らの成長の旅が始まるのです。
べびっち
誕生からわずか5分でべびっちへと変化します。
このステージのべびっちは、どんなに食べても体重が5グラムを超えることはありません。
1歳、時には2歳で次の段階へと進化します。
べびっちの世話はかなり手間がかかり、お腹の具合や気分を常にチェックし、トイレを促すことも大切です。
睡眠や活動の時間も管理して、やがてまるっちへと成長させていきます。
新生児の世話が大変なことから、まるで実際の親のような責任を体験させてくれます。
まるっち
べびっちから成長するとまるっちになります。
口をくちゃくちゃと動かすまるっちは、ここからどう世話をするかによって、たまっちかくちたまっちのどちらかに変化します。
こどもっち:2種類
こどもっちには「たまっち」と「くちたまっち」の2つのタイプがあり、ここから大人のキャラクターへと成長の道が分かれます。
たまっち
ここに来ると手足が生え、歩くことができるようになります。
わがままなサインに適切に対応していきながら、次のアダルトっちへと進めていくことが求められます。
くちたまっち
尖った口元が特徴的なくちたまっちも、その後のお世話の仕方次第でさまざまなアダルトっちに成長し、プレイヤーの楽しみを広げてくれます。
アダルトっち:一般的には6タイプ
大人のキャラクターには6タイプが存在します。
まめっち
たまごっち発売時からの不動の人気キャラ、まめっちは愛嬌があり、元気で世話もしやすいキャラクターです。
ぎんじろっち
「ぺんぺん」とおしゃべりするペンギン風のこのキャラは、成長も手間がかからずに済みます。
マスクっち
マスクを着けた独特ながに股のスタイルが特徴で、少しわがままですが人気のキャラクターです。
くちぱっち
まめっちにするつもりで失敗した時によく変わるキャラ。チャーミングな顔が魅力的です。
にょろっち
見た目はヘビのようで、健康状態が弱いキャラです。病気にかかりやすく、あまり人気はありませんでした。
たらこっち
唇が特徴的で、たまっちから変わることもある珍しいキャラです。この変身を遂げた場合、わがままや病気の発生率が低下します。
これらのキャラクターたちの個性が、初代たまごっちの魅力を深めており、長年にわたって多くのファンを惹きつけ続けています。
初代たまごっちには秘密のアダルトキャラ、「おやじっち」が!
初代「たまごっち」の世界には、普段出会えるかわいいキャラクターたちに混じって、ひっそりと特別な存在「おやじっち」が隠れています。
おやじっちとは、いかにもおじさんらしい見た目をした隠しアダルトキャラで、頭に1本の髪が特徴です。その独特のルックスで、子どもたちの記憶に強い印象を残します。
もともと女子高生の間で流行を作ることを狙っていた「たまごっち」ですが、なんとナンセンスで個性的な隠しキャラがいたのです。
おやじっちへ変化させるためには、いくつかの条件を満たす必要があり、ますくっちを一定のレベルまで育て、それから長生きさせることでおやじっちへ進化させます。
変身させる条件は少しテクニックが要りますが、意外と簡単に出会えることもあり、ラッキーな瞬間を楽しめるかもしれません。
たまごっちの世界に興味が再燃している方も少なくないでしょうが、残念ながら多くの人がオリジナルのたまごっちを持っていない現状です。私もその一人です。
しかし、20周年を祝して発売された記念版たまごっちなら、あの懐かしいキャラクターたちをもう一度育てる楽しみを得られます。
ただし、入手は少し難しいかもしれません。 迷った末にも諦めきれない方は、2022年11月に発売された「Tamagotchi Smart アニバーサリーパーティーセット」を利用すると、初代のキャラクターたちを再び育てるチャンスがあります。
さらに「たまスマカード」を使ってデータをダウンロードすれば、より多くのキャラクターと一緒に遊べます。
まとめ
初代「たまごっち」はそれぞれのキャラクターに設定された寿命と共に成長していきます。
愉快で隠されたキャラクター「おやじっち」を含む豊富なキャラクターたちが、「たまごっち」の世界を一層楽しくしています。
復刻版や最新のたまごっちを手にして、もう一度育成を楽しむことがけっこう可能です。
昔のたまごっちに触れたいと願うなら、様々な手段を試してみてはいかがでしょうか。
懐かしのキャラクターたちとの再会を楽しみ、新しい形でたまごっちライフを楽しみましょう。