プレゼントや賞品として広く使用される図書カードは、普段読書をしない方には使い道が分かりにくく、結果として使われずに溜まってしまうことがあります。しかし、図書カードは価値ある金券であるため、上手に活用することが重要です。
この記事では、本以外の図書カードの使い方を紹介します。
「図書カードNEXT」とは?
図書カードは、1960年に日本図書普及株式会社により全国共通券として紙の形で登場しました。1990年代には磁気カード式が導入され、長く愛用されてきました。2016年6月、QRコード読み取り方式の「図書カードNEXT」へとバージョンアップし、2018年にはメールやSNSを通じて送れるデジタルギフト版「図書カードNEXTネットギフト」も登場しました。
図書カードはピーターラビットや西洋絵画、ディズニーシリーズなど10種類のデザインがあり、プレゼントする際にシーンに合わせて選べます。記念品や販促品に使う場合は、オリジナルの写真やデザインを使用することもできます。
図書カードの購入は全国の書店やチケットショップで可能です。インターネットでの購入も「図書カードNEXT」の公式サイトから行えますが、物理カードは購入できないので注意が必要です。追加手数料はなく、表示されている額面通りの価格で購入できます。カードの額面は500円から10,000円まであります。
図書カードNEXTの多彩な利用方法:書店以外でも活躍!
図書カードと聞くと、QUOカードのように多用途に使えないと思われがちですが、実際には書籍以外にも多くの用途があります。
書店では、小説やエッセイ、短歌などの文学作品から、料理、育児、スポーツ、旅行の実用書、経営学やマーケティング、金融関連のビジネス書、子ども向けの絵本や学習教材、受験や資格の参考書、医学、美術、建築などの専門書、漫画や雑誌に至るまで、多様なジャンルの書籍が取り揃えられています。これほど幅広い選択肢があれば、必ず興味を引くものが見つかるでしょう。
図書カードは、物語を楽しむだけではなく、仕事や生活、子育てに役立つ情報を提供する書籍を見つけるのにも最適なツールです。書店に立ち寄るのはどうでしょう。
また、図書カードNEXTは書店に限らず、他の店舗やオンラインサイトでも利用可能です。利用可能な場所は、図書カードNEXTの公式サイトで確認することができます。さまざまな店舗やサイトで活用してみるのも良いでしょう。
図書カードNEXTの幅広い利用先:多様な使い方を探る
図書カードNEXTは、日本全国に7000店以上の加盟店で利用可能です。これらの店舗は専用の図書カード読み取り機を備えており、加盟店であることを示すマークが目印となります。ただし、図書カードを取り扱っていない店舗も存在するため、利用する際には店舗の指定を確認する必要があります。
図書カードNEXTは書店以外にも様々な場所で利用できます。具体的には以下のような店舗です。
大手家電量販店
ヨドバシカメラやヤマダ電機などの大手家電量販店でも図書カードを使用できます。これらの店舗では書籍も取り扱っているため、図書カードでの支払いが可能です。ただし、書籍以外の家電製品等には使用できません。利用できる店舗は、全国にあるヨドバシカメラの約25店舗、ヤマダ電機の約15店舗です。
TSUTAYA
TSUTAYAでは、書籍の購入に図書カードを使用することができます。全国のTSUTAYA約500店舗以上で利用可能で、店舗によってはCDや文房具など書籍以外の商品にも使用できることがあります。また、図書カードで支払うことでTポイントも貯まります。
ヴィレッジヴァンガード
「遊べる本屋」として知られるヴィレッジヴァンガードでは、約300店舗以上で図書カードが使えます。ユニークな書籍の他、店舗によってはCDやアパレル、雑貨なども図書カードで購入可能です。
アニメイト
アニメファンに人気のアニメイトでは、全国に約120店舗を展開しており、書籍だけでなくDVD、ゲーム、フィギュア、グッズなどほぼ全ての商品に図書カードを使用できます。
大学生協
大学の生協でも図書カードが利用可能です。漫画や小説、雑誌、授業用の書籍などの購入に使えます。全国に約450店舗の大学生協がありますが、図書カードの利用によって割引やポイントの適用に影響が出る場合があるため注意が必要です。
図書カードNEXTの利用範囲:コンビニやオンラインショッピングはどうなの?
図書カードNEXTは、実際のカード形式だけでなくデジタルカードとしても利用できます。そこで、コンビニやオンラインショッピングサイトでの利用可能性を探ってみました。
コンビニエンスストアでは利用不可能
残念ながら、コンビニエンスストアで図書カードNEXTを使うことはできません。また、コンビニでの購入も不可能です。セブンイレブンやファミリーマートなどの主要チェーンでも、図書カードの取り扱いはありません。
Amazonでは利用できず、楽天ブックスで可能
AmazonやYahoo!ショッピングでは図書カードNEXTを使用することができません。しかし、2023年6月19日から、楽天ブックスで図書カードNEXT(デジタル版を含む)を利用できるようになりました。これは楽天ユーザーにとっては良いニュースです。ただし、楽天ブックスで利用する際には以下の点に注意が必要です。
- 楽天会員登録が必要
- 対象商品は在庫のある本・洋書・雑誌に限定(予約や取り寄せ商品は対象外)
- 支払方法はクレジットカードか代引きのみ(コンビニ支払いは不可)
- 利用できる図書カードNEXTの枚数は最大3枚まで
- クーポンや楽天ポイントとの併用が可能
楽天ブックスでの図書カードNEXTの使用方法は、公式サイトで確認できます。
オンライン書店での利用は可能
オンライン書店では図書カードNEXTを使うことができます。利用可能なサイトは以下の通りです。
- 紀伊国屋書店ウェブストア
- honto
- e-hon
- 学参ドットコム
- BOOK☆WALKER
これらのサイトで図書カードNEXTを活用して、お気に入りの書籍を探してみてください。
図書カードNEXTの使い方:チケットショップでの換金とプレゼントとしての利用
図書カードNEXTは使用期限が設定されており、期限内に使わなければ無効になってしまいます。購入した書店での返金や返品はできず、フリマアプリでも金券類の出品は一般的に禁止されているため、残高のある図書カードを出品することはできません。
現金化を考える場合、一つの方法はチケットショップでの換金です。チケットショップでは即座に現金を受け取ることができますが、カードの額面通りの金額での買取は期待できないことが多いです。例えば、500円の図書カードが450円や400円で買取される場合があります。そのため、実際に使用することでその価値を最大限に活かすことができます。
チケットショップでの買取時には、PIN番号が露出していないか、有効期限が切れていないか、カードの状態が良好かどうかを確認する必要があります。また、図書カードNEXTの残高確認にはQRコードスキャンが必要なため、手続きに時間がかかることもあります。
別の使い方として、図書カードNEXTをプレゼントとして贈るのも良いでしょう。父の日や母の日、友人の誕生日、出産祝いなど、様々な特別な機会に適しています。特に図書カードネットギフトの場合は、物理的なカードが不要でスマートフォンがあればいつでも使えるため、受け取る方にとっても便利で喜ばれるはずです。
図書カードNEXTの使用方法と注意すべきポイント
図書カードNEXTを使用する際の手順と重要なポイントについて解説します。
図書カードの使い方
実際の図書カードNEXTを使う場合、以前の紙や磁気式図書カードと同じく、購入したい商品と共にレジに提示して支払います。デジタル版の図書カードNEXTネットギフトを利用する際は、スマートフォンに表示されたQRコードをレジで見せます。ただし、フィーチャーフォンは非対応で、印刷されたQRコードでも使用可能です。
図書カードNEXTの残高はカード上に表示されないため、確認する方法は次の3つです。
【スマートフォンでの残高確認】
カードのQRコードを読み取り、ID番号とPIN番号を入力後、「残高を確認する」ボタンをタップ。
【パソコンでの残高確認】
図書カードNEXTの公式サイトの残高確認ページで、ID番号とPIN番号を入力し残高を確認。
【フリーダイヤルでの残高確認】
カード裏面に記載された専用フリーダイヤルに電話し、ID番号とPIN番号をオペレーターに伝えて残高と利用履歴を確認。
おつりについて
図書カードNEXTで支払った場合、以前の磁気式図書カード同様、おつりは出ません。利用するごとに残高が減っていき、ゼロになるまで使えます。足りない場合は、現金や電子マネー、クレジットカードなど他の支払い方法を併用できますが、店舗によっては併用不可の場合があります。
有効期限について
図書カードNEXTには10年間の有効期限があります。これまでの紙や磁気式図書カードには期限がなかったため、新しいカードのこの期限には注意が必要です。有効期限を過ぎると利用できなくなるので、カードの裏面で期限を定期的に確認しましょう。
まとめ
これが図書カードNEXTの使い方と注意点です。書籍購入だけでなく、他にも多くの用途があるので、カードを手にした際はぜひ効果的に活用してみてください。